Counselor's soliloquy

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白夜行・・・
 あれは・・・今年の4月ごろ







 美容師さんから勧められて手にした「白夜行」(東野圭吾著)の文庫本。

 桐野夏生のような詳細な心理描写じゃなく、

 乙一のように染みる優しさでもない。


 とにかく切ないのだ。

 美容師さんは同時に、「ドラマも切ないのよ」と。









 

 DVDがレンタルされたら見てみようと思いつつ、新作の頃をやり過ごし



 昨日やっと







 
 
 キャストは何となく知っていたが・・・

 幼少時代の雪穂 福田麻由子が結構いい。
 
 そして・・・唐沢雪穂役の綾瀬はるか 美しいが影のある役にはまっている。

 桐原亮司役の山田孝之。

 雪穂が幸せでなければ意味がない、雪穂の幸せのためにと、犯罪を重ね、戸籍まで抹消し・・・全てを投げ出す。
 太陽の下に決して出られない悲哀、影で見守る姿とその表情が、見る者(私)の感情を揺さぶる。


 とにかく切ないのだ。


 必死に生き抜く姿・・・自分の10代が重なる。

 大人から見れば、幼稚で理解しがたい行動も、当の本人は必死だった。


 亮司が自首すると決めた時、雪穂は自首の前に立ち寄りたいところがあると教会へ向かう。

 その教会で・・・神は平等ではない!と雪穂が取り乱すシーンがあるのだが・・・


 自分は、10代の悩み深い時に「沈黙」(遠藤周作)に出会い衝撃を受けた。

 どんなに頑張っても、人生が思うようにならず、苦しいばかり。

 そんな時に心の拠り所になった「神」。


 その「神」が最後まで沈黙を守る・・・拠り所を失うような孤独感を味わった記憶が今も生々しい。


 強くなること・・・信じないこと・・・それが雪穂と亮司の生き方になっていく。


 切ない。


 まぁいいや。


 白夜行・・・

 自分は、切ないのとか寂しいのとか、そんなのが好きみたい。

 一番表現しにくいところだしね。







 
 
 人生なんて、ほんの些細な偶然で大きく変わっていく。

 どんなに注意していたって。


 ましてや子どもなら・・・なおさらだ。

 
 亮司が父親を殺し、雪穂は母親を殺す。

 最後の夜に母親は言う・・・「殺したのあんたでしょう。あんたしかいないもんね。・・・あんなの殺されて当然よ!」

 亮司を守るために、そして自分を守るために(原作では明らかに二人を守るために行われる行為)母親殺害を企てている雪穂は母親に言う・・・「殺されて当然?・・・だったら、なんで私にそんなことさせるのよ!なんでそんなことさせたのよ!!!」



 虐待は、愛着対象の親から受ける支配。支配されることで愛着の対象から愛されている(大切にされる・承認される)と。
 子が親に愛着するのは、親がどのようであるかに関係ない。愛着しなければ、育つことができない以上、親からの支配(命令)には逆らえないのだから。


 そこが切ないところだ。

 
 彼等のようにうまくはいかなかったけれど・・・心情には共感するところがある。

 ”うまく”というのは、生き方として徹すると言う意味で・・・彼等は最後まで決めたように生きたから。



 私は、決めることすらできなかったなぁ。

 本当に刹那的な・・・時間の経過とともに「在る」ことができなかった。



 なんか、へんなブログ更新になってきたのでもうやめよう^^;。




 


| - | 21:08 | comments(7) | trackbacks(3) | ↑PAGE TOP -
コメント
りさも白夜行買いました
長いですよねww
テレビの方からりさははいったので
反対に面白かったです。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))
最後がドラマと小説じゅあ違うので
観てください(*´∇`*)
りさはドラマのほうが好きです。
にゃとらさんはどっちかなぁww
| チコ | 2006/09/17 10:21 PM |
本では書かれていなかった部分がドラマでは表現されているみたいですね。
ドラマのほうがより切なさが強調されているのでは。
つらくて見れないかも。
本がまた読み返したくなったらいつでも言って下さいまし。
| ギンガムチェック | 2006/09/17 10:31 PM |
チコさん こんばんは。

 確かに860ページは・・・手に取る時に考えましたよ。
 ドラマでは、最後のシーンからの回想になっていたので、違いに気づいていましたけれど・・・最後まで見てみますねー。

ギンガムチェックさん どうも。

 ドラマ、見てたんでしたっけ。そっかぁ・・・見ていられないほど辛いシーンもあるのね。

 そもそも・・・あの性虐待、日頃から出会う話だけに、より切なさが増すように思いました。
 
| honma | 2006/09/17 11:10 PM |
東野圭吾さん、今度は「パラレルワールド・ラブストーリー」あたりをオススメします。
「天空の蜂」もハードボイルドちっくで、好きですが。
彼の作品には、優しい作品、救いのある作品もいっぱいあります。

ちなみに、最新刊「容疑者Xの献身」・・・は、ワタシにとっては今ひとつでした。

本って、人それぞれとり方で違うので、無理にオススメできませんが^^;

遠藤周作さんの「沈黙」は読んでみたくなりました。
ただ、今は本を読む時間がなかなか取れないのが傷ですね・・・・(><)
| Betty-A-Sateau | 2006/09/19 1:17 AM |
Bettyさん どうもですぅ。

 以前にも、勧めてもらいましたよね。でも、なかなか。
 私は人に勧められて本を手にするので(ずるい?)、書店で見かけたら・・・読んでみようかなぁ。

 人に勧められたもので、外れたことがありません。
 旅行へ持っていこうか・・・。

 遠藤周作はやばいですよ。私にはね。

 人は一人なんだということに直面するのがいやなだけなんですけどね^^;。
| honma | 2006/09/19 8:00 AM |
白夜行、拝読しました。ノワール小説ですか。悪い人間って魅力ありますね。大人になって分別ついてきてもこうゆう小説は面白いですよ。ラストは映画みたい。宮部みゆきの火車と比べたりもしました
| 福田浩司賞味大臣 | 2008/04/30 4:24 PM |
福田浩司賞味大臣さん はじめまして。

 白夜行・・・忘れておりました。
 
 仰るように、分別ついて(私の場合、ついているかどうか怪しい^^;)も面白いというか、引き込まれますね。

 コメントありがとうございました。
| | 2008/04/30 11:10 PM |
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山田 孝之
山田 孝之(1983年10月20日 - )は、鹿児島県川内市(現・薩摩川内市)出身の俳優。スターダストプロモーション所属。身長168cm。血液型A型。
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白夜行 あらすじ・ストーリー
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